藤田九衛門商店

トップページ > 鯉に恋するジャーナル > 小倉餡の発祥の地は小倉山二尊院境内?

KOIYAKI JOURNAL

2011.10.20 (Thu) 鯉に恋するジャーナル

小倉餡の発祥の地は小倉山二尊院境内?

京都・嵯峨野にある二尊院境内には小倉餡発祥の地の碑があり、それによると大同1年、806年に唐から空海が持ち帰った小豆をこの地で亀の子煎餅を焼いていた和三郎という人が栽培し、弘仁11年、820年に下賜された砂糖と炊き、それを御所に献上したところ、たいそう喜ばれて朝廷から亀屋和泉という允許を賜ったとあります。それから小倉餡と呼ばれるようになったようです。

と云う石碑が建てられておりますが、文献的な証拠はないので「ふ~ん」という感じでしょうか?

当時、薬品として扱われ、正倉院の中にも保存されていたという貴重品であった砂糖が、帝から一介の煎餅職人に下賜されたということは信じられませんが...

落雁教室のブログより転載http://rakugan-school.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/-1-18b3.html

 

やはり今のところは、こちらの説がまだまだ有力ではないでしょうか?

江戸時代中期に江戸の菓子屋・船橋屋織江が創製し,小豆の粒を紅葉に縁のある子鹿の斑紋に見立て,百人一首の「小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆきまたなむ」(藤原忠平)にちなみ,今一度のお出でをお待ちするという意味で,小倉餡と名付けたと伝えられています。①『近世菓子製法書集成 1』 (鈴木晋一編訳注 平凡社) p340 に収録されている『菓子話船橋』に,当時の作り方が記されています。

おこしやす京都図書館より転載http://www.kyotocitylib.jp/reference/lominzokukaitou.html

 

しかし、粒餡ではなく、小倉餡を焚くには神経を集中しないといけません。

店主

 

関連記事RELATED POST