2019.03.07 (Thu) 鯉に恋するジャーナル
鯉焼屋の思い③
五官による知覚の割合は視覚器官が83%、聴覚が11%、臭覚3.5%、触覚1.5%、最後の味覚が1.0%と言われるように、味覚というのは目を閉じ、鼻をつまんで、耳をふさいで人に食べさせられると、もうほとんど何を食べているのか?わからないと言うのは大体当たっているのだろうなぁ~と思います。
そんな小さな領域の味覚の世界(飲食業界)で戦っていると思うと正直、店主の舌なんてホントにあてにならない、逆にこの味でお客様に喜んでもらえているのか?毎回、毎日不安になります。
現在の科学では5つの感覚で人は物事を判断していると言われているが、店主は第六感を何故か頑なに信じており(笑)、あんこを練る際は、「おいしくな~れ・おいしくな~れ」と呪文のように唱えながら調理します。
根拠はまったくないですが、しかし、テレビを観ながら作る料理と「美味しくなれ」と思いながら作る料理が同じ味になるとは思えないのです。(レシピが同じ、作る工程が同じ、時間も同じ)
365日いつ食べても同じ味になるように努力をしているつもりですが、100%無理!だともわかっております。しかし、今回のあんこは65点!前回は64点!次回は70点と言うように昨日より今日。今日より明日と、日々進化し続け、美味しいお菓子が焼ける様に精進してお参ります。
何卒 今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
信州鯉焼き
藤田九衛門商店
店主 拝
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