2013.07.11 (Thu) 鯉に恋するジャーナル

商品開発について

藤田九衛門商店では、新商品を発表するまでの作業に一番時間を費やしております。 アイディアは、24時間365日、良いと思った絵や、写真、料理等はすべて撮りためております。ちなみに、当店の鯉焼の原案になったこの画は7~8年前に東京で撮ったモノです。当然その時はまだ」長野に住んでいませんでしたし、門前で鯉焼を販売することなど一切考えておりませんでした(笑）。 鯉焼のアイディアを考え始めたのが4年前。実際にやろうと決めたのは1年前です。 当初想定した鯉焼の味のイメージは4タイプ、カリッとしたタイプ、サクッとしたタイプ、もちっとしたタイプ、フワッとしたタイプ。 あんこの種類も、あずき（大納言、白あずき、黒あずき）、国産、外国産、県産花豆、こし餡、粒餡、小倉餡、等々…レシピだけで１００種類。試作したお菓子の数は約1400個ぐらいでしょうか？　同じ分量のレシピでも加熱時間、加熱温度、水分量、など様々な試作を繰り返します。なんせお菓子や料理の味というものは、正解が御座いません。迷いに迷って店主が最終決断してようやく一つの商品になります。ここまで考え抜いて出来上がった商品が、すべて売れれば良いのですが、残念ながらそのレシピの９９％がヒット商品にならずに消えていきます。 ”死ぬまでに一品”　多くのお客様に愛される様な商品を創りたいと考えております。 店主　拝